4. 老後の収入を増やす方法
老後の生活資金を安定させるには、1つの収入源に頼らず複数持つことが大切です。
まずは、健康や体力の状況に応じて働き続ければ、給与や事業収入などの現役収入を確保できます。
また、公的年金は受給開始を遅らせることで、毎月の受給額を増やせます。
さらに、手元の資産を運用し、配当金や売却益を生活費の一部として活用するのも有効な手段です。
これらを組み合わせることで、老後の収入基盤を強固にできます。
5. まとめにかえて
老後の生活を守るためには、収入を増やすだけでなく支出を減らす視点も重要です。
固定費の見直しや自炊・まとめ買いによる食費軽減、高齢者向け割引制度の活用、医療費控除・高額療養費制度の利用は、日々の負担を減らす方法です。
あわせて、健康に応じた就労や資産の計画的な取り崩しなど、収入面の工夫も取り入れることで、資産寿命を伸ばしやすくなります。
今できる小さな改善を積み重ねて、長く安心して暮らす土台をつくっていきましょう。
参考資料
- 日本銀行「経済・物価情勢の展望(2025 年7月)」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 総務省「家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 全国健康保険協会「高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)」
円城 美由紀