年の瀬を迎え、何かと出費がかさむ時期となりました。お正月に向けて、ご家族の帰省の予定も気になっているのではないでしょうか。
12月15日は公的年金の支給日でした。年金の支給は2カ月に1回となるため、次は2月13日(金)となります。
この日には、年金に加えて「年金生活者支援給付金」もあわせて支給されます。この給付金は、一度きりではなく継続的に受け取れるのが特徴です。
公的年金などの収入が一定基準額に満たない方の生活を支援するために設けられた制度ですが、すべての方が対象というわけではありません。
この記事では、年金生活者支援給付金の対象者や具体的な給付額、忘れずに行いたい手続き方法について詳しく解説します。
1. 「年金生活者支援給付金」ってどんな給付金?
年金に上乗せされるこの給付金は、所得が一定基準を下回る年金受給者の生活を支えるための制度です。どのような仕組みなのか、基本から解説します。
「年金生活者支援給付金」は、公的年金を受け取っていても所得が一定の基準に満たない方を対象とした給付金制度です。
公的年金と同じく2カ月に一度、年金に上乗せされる形で支給されます。
この制度は、臨時で実施される「住民税非課税世帯への給付金」のような一時的な支援とは性質が異なります。
支給要件を満たしている限り、継続して受け取れる恒久的な仕組みとして設計されています。
年金生活者支援給付金には、受け取る年金の種類に応じて以下の3つのタイプがあります。
1.1 給付金は3つのタイプに分類
- 老齢基礎年金の受給者を対象とする「老齢年金生活者支援給付金」(補足的老齢年金生活者支援給付金を含む)
- 障害基礎年金の受給者を対象とする「障害年金生活者支援給付金」
- 遺族基礎年金の受給者を対象とする「遺族年金生活者支援給付金」
それぞれの給付金について、どのような方が対象になるのかを見ていきましょう。
