3. 新富裕層が「お金を使うときに大切にしている考え方」とは

ラグジュアリーカードの調査によると、自身のお金の使い方に対する価値観は年収層によって大きく異なる傾向が見られます。

具体的なデータを見ると、年収2000万円以上2500万円未満の「上流層の入り口」では、「品質やブランドを重視する」と「体験を重視する」がいずれも約3割を占めています。

さらに「コストパフォーマンスを重視する」といった声も一定数あり、消費に対する価値観が分散しているのが特徴です。

その中間層にあたる年収2500万円以上3000万円未満の「アクティブ・ラグジュアリー層」では、体験を重視する傾向が最も強く見られ、ブランドに対するこだわりは比較的薄い一方で、コスパを意識する意見が多く見受けられます。

また、この層は「資産形成」と「体験」のどちらを優先するかという問いに対しても、「今この瞬間の体験に投資したい」と回答した割合が他の層より高く、「未来より現在の充実」を重視する価値観が際立っていました。

一方、年収3000万円を超える「本格的な上流層」になると、体験重視の姿勢は保ちつつも、コストパフォーマンスへの関心は次第に薄れ、自分の価値観に沿った選択を重視する傾向が強まっています。