2. 【新富裕層調査】上流層の「月々に自由に使えるお金」はどのくらい?

プレミアムクレジットカードブランド「ラグジュアリーカード」では、高額所得者層を次の3つのカテゴリーに分類しています。

  • 年収2000万円以上2500万円未満:上流層の入り口
  • 年収2500万円以上3000万円未満:アクティブ・ラグジュアリー層
  • 年収3000万円以上5000万円未満:本格的な上流層

この3つの層(年収2000万円以上〜5000万円未満)を対象に、ラグジュアリーカードはライフスタイルに関する調査を実施しました。

調査の概要は以下のとおりです。

  • 調査名:「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
  • 調査期間:2025年4月23日〜5月7日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 対象者:ラグジュアリーカード会員様のうち個人年収2000万円以上5000万円未満の方
  • 有効回答:262名

上記調査で、新富裕層が月々の自由に使える金額として最も多かったのは、50万円以上100万円未満の層でした。

一方で、年収が3000万円を超えると、100万円以上200万円未満、さらには200万円以上300万円未満といった高額の可処分所得層の割合が増加する傾向にあります。

年収に比例して可処分所得も増える傾向が見られ、3000万円未満では50万〜100万円未満が中心だったのに対し、それを超えると100万円超の割合が目立ってきます。

さらに、どの年収帯でも「ある程度の余裕はあるが、無駄遣いはしないよう心がけている」との回答が6割を超えており、収入額にかかわらず計画的な支出を重視している傾向がうかがえます。

では、こうした経済的に余裕のある人たちは、年収がどの程度を超えたあたりから、お金を気にせず使えるようになったのでしょうか。

2.1 年収いくらから「気にせずお金を使うようになった?」

ラグジュアリーカードが年収3000万円以上の層を対象に実施した調査によると、消費意識の変化を感じたタイミングとして、年収2000万円と3000万円のあたりが大きな節目となっていることが示されました。

さらにカード会員へのインタビューでは、年収2000万円を超える頃から支出に対する細かな配慮が薄れ始め、年収3000万円を超えると金額を気にせず使えるようになったとの声が多く寄せられています。

これらの結果から、消費行動における変化の段階は「年収2000万円」と「年収3000万円」の二つのステージで現れることがわかります。

また、同調査では、年収2000万円超〜2500万円未満の層が消費行動に変化を感じ始める段階である一方で、約6割が引き続き節税を意識しています。

この結果から、年収2000万円台前半の層では、一定の経済的なゆとりを持ちながらも、支出には慎重さを残した堅実な消費傾向が見て取れます。

新富裕層の中でも、年収2000万円台では依然として節税を重視した堅実な消費傾向が多く見られるのに対し、年収3000万円を超える頃からは、消費行動にやや変化が見られます。

では、そのような新富裕層は、具体的にどのような分野にお金を使うようになるのでしょうか。