シニア世帯の半数以上が「生活が苦しい」と回答…【老後の年金】月どれくらいもらっているのか？？年金月額一覧表「厚生年金と国民年金」現役時代の働き方で将来の年金額はこう変わる！

9. 「老齢年金生活者支援給付金」という制度をご存じですか？

老齢基礎年金を受給しており、かつ同一世帯の全員が市町村民税非課税である人は、前年の公的年金等の収入金額（※）とその他の所得との合計額が次に当てはまる場合、「老齢（補足的老齢）年金生活者支援給付金」の支給対象となります。

※障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれない

老齢年金生活者支援給付金は、年金に上乗せして年金支給日と同じ日に支払われます。

2025年度の給付基準額は5450円（月額）で、この基準額をもとに、保険料納付済期間等に応じて実際の給付金額が計算されます。

支給対象となった場合には、日本年金機構からお知らせを兼ねた請求書が届きます。これを提出して請求手続きをおこなわないと、年金生活者支援給付金を受け取ることはできません。所定事項を記載して必ず返送しましょう。

ただし、「日本国内に住所がないとき」「年金が全額支給停止のとき」「刑事施設等に拘禁されているとき」は、いくら支給要件を満たしていても支給されません。

今回の記事では、公的年金制度の仕組みや、シニア世代の年代別平均受給額について見てきました。

「年金だけで老後は安心」と考える方は、決して多くはありません。

受給開始を遅らせる「繰下げ」によって年金額を増やしたり、働き続けて収入を得たりすることを検討している人もいるでしょう。

ただし、年齢を重ねるにつれて健康上のリスクも高まるため、できるだけ早い段階から資産形成に取り組んでおくと安心です。

貯蓄や資産運用など、自分に合った方法で将来に備え、少しずつ準備を始めてみてはいかがでしょうか。

菅原美優