老後の生活設計において、年金受給額の把握は欠かせません。厚生労働省の最新データによると、国民年金の平均受給額は月額5万7584円、厚生年金では14万6429円となっています。

しかし、満額でも国民年金だけでは生活は困難です。一方、低所得の年金受給者には年金生活者支援給付金という支援制度もあります。

将来への備えとして、現在の年金制度の実態と、自分の受給見込額を正しく理解しましょう。

1. 年金の平均受給額

厚生労働省が出している資料を参考に、国民年金と厚生年金の平均受給額を解説します。

1.1 国民年金の平均受給額

国民年金の平均受給額は、男女別で以下のとおりです。

  • 全体の平均年金月額:5万7584円
  • 男性の平均年金月額:5万9965円
  • 女性の平均年金月額:5万5777円

2025年度における満額の国民年金は月額6万9308円です。満額の年金を受給できたとしても、国民年金だけで老後生活を送るのは非常に厳しいでしょう。