高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そして労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した、教育費に関する調査結果をご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から「2025年9月・10月締め切り」の給付型奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが5日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要の奨学金・10月締め切り】公益財団法人DAISO財団 「2026度 奨学生(2026年度) 」
DAISO財団奨学金は、返済義務のない大学生向け給付型奨学金です。
次世代を担うであろう学生が経済的な理由で進学をあきらめることのないよう、返済の必要がない給付型の奨学金による
経済的支援を行っています。
1.1 【返済不要の奨学金・10月締め切り】公益財団法人DAISO財団 「2026度 奨学生(2026年度) 」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2025年8月15日(金)~2025年10月15日(水)
【支給人数】55名程度
【支給金額/人】240万円・月額5万円(年額60万円)
【支給期間】2026年4月~2030年3月(最短修業年限)又は修業期間 最長4年間
【成績制限】ー
【所得制限】ー
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】可能(2026年4月に新年度生(1年生)となり、日本国内の大学に入学する者(4年制の学部・学科に限る)・2026年4月1日時点、20歳以下である・経済的な支援を必要とする※なお、日本学生支援機構を含む他の奨学金との併用を認めるものとする。・向学心に富み、学業優秀であり、品行方正である者)
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】ー
【資格・条件】以以下の各項目にいずれも該当する方。
- 2026年4月に新年度生(1年生)となり、日本国内の大学に入学する者(4年制の学部・学科に限る)
- 2026年4月1日時点、20歳以下である
- 経済的な支援を必要とする
※なお、日本学生支援機構を含む他の奨学金との併用を認めるものとする。 - 向学心に富み、学業優秀であり、品行方正である者
【募集団体】公益財団法人DAISO財団
【奨学金概要】2026年度 奨学生募集
2. 【返済不要の奨学金・9月締め切り】公益財団法人 グルー・バンクロフト基金「グルー・バンクロフト基金奨学生【奨学金4捨松スカラシップ】(2025年度) 」
グルー・バンクロフト基金のうち、「捨松スカラシップ」は、「⼥性の社会的地位向上を⽬指す⼥性リーダーを育て⽀援するための奨学⾦です。
⼤⼭捨松は、明治政府から⽇本初の⼥⼦留学⽣として⽶国に派遣され、1882年に Vassar College を卒業し帰国。以来、⼥性の社会参画に⽴ちはだかる⽇本社会の厚い壁にチャレンジしながら⽣涯を終えました。
それから約⼀世紀半、⾃らも捨松と同じようなジェンダーギャップを体験した捨松の曽孫 久野明⼦⽒(基⾦評議員)は、次世代の⼥性リーダーを育てていく必要を強く感じ、新しい奨学⾦設⽴をグルー・バンクロフト基⾦に提案。2025年現在、一期生をWellesley Collegeに、二期生をMount Holyoke Collegeに派遣しています。
2.1 【返済不要の奨学金・9月締め切り】公益財団法人 グルー・バンクロフト基金「グルー・バンクロフト基金奨学生【奨学金4捨松スカラシップ】(2025年度) 」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2025年7月1日(火)~2025年9月8日(月)23時59分
【支給人数】女子1名
【支給金額/人】3,748万円
「大山捨松スカラシップ」対象大学の授業料相当額を基金から支給(年6万5000米ドル≒937万円を上限)
※US1$144.14 円で計算(2025.6.15現時点)
【支給期間】4年間
【成績制限】なし
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】可能(他財団の奨学金との併給が可能)
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】「大山捨松スカラシップ」対象大学へ進学する者(女子生徒)
【資格・条件】以下の5つ全てに当てはまる者のみ応募資格を有します。なお、応募資格を満たさないにもかかわらず出願をされた方の受験料の返金対応はいたしかねます。
1. 当基金の趣旨を理解し賛同すること(下記【奨学金概要】リンク先を参照)
2. 在学期間中を通じて日本国籍を有すること
※保護者同伴面談時に、戸籍謄本またはパスポートをご持参いただきます
3. 家計支持者の所得金額(共働きの場合は合算額)が2千万円以下である者
※保護者同伴面談時に2024年度の課税証明書を提出いただきます。所得制限については例外なく一律で考慮させていただいております。海外勤務手当についてはFAQご確認のうえご相談ください。
4. 応募時に米国の大学に入学していない、または、入学予定がないこと
5. 下記a, b, cのいずれかに当てはまること
a. 学校教育法第一条で規定されている高等学校第3学年在学中で2026年6月までに卒業見込みがある者、または2025年3月以降に卒業した者
b. 高等専門学校第3学年か第4学年に在学中の者
c. 学校教育法第一条で規定されている学校以外(例:国内インターナショナルスクール、フリースクールや海外現地校など)に所属し2026年6月までに卒業の見込みがある者や2025年3月以降に卒業した者については、以下のi, iiのいずれかの条件を満たすこと
i. 学校教育法第一条で規定されている小学校・中学校・高等学校の課程を計8年以上履修している
ii. 当奨学金出願時までに高卒認定試験に合格している
【募集団体】公益財団法人 グルー・バンクロフト基金
【奨学金概要】2025年度 基金奨学生募集要項
いかがでしたでしょうか。
「2025年9月・10月締め切り」の返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【教育費】大学生の長子がいる家庭では年間教育費平均127.3万円
文部科学省では、しっかりとした進路への意識や進学意欲があれば、家庭の経済状況に関わらず、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校に進学できるチャンスを確保できるよう、令和2年4月から高等教育の修学支援新制度を実施しています。
しかしながら、大学など、大学等の高等教育への公費負担の引き上げを求める声は高止まりの状況です。
そんな中、労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート」の結果についてご紹介します。
調査対象は、日本全体の年齢構成を反映した3000人。特に奨学金利用経験者や、大学生を持つ世帯に重点を置いています。
この調査結果によると、子どものいる人の年間教育費の中央値は28.3万円。長子が大学生の場合の年間教育費は中央値127.3万円となりました。
4. 【教育費】奨学金の利用率は31.2%、貸与型奨学金利用者の借入総額は平均344.9万円
同調査において、奨学金制度の利用状況をみると、「奨学金を利用していた」と答えた人の割合は31.2%。大学卒の利用率は45.2%でした。
また、奨学金利用者のうち、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金利用者の奨学金借入総額は、平均値344.9万円(中央値312.1万円)となりました。
これは中央労福協が行った過去の同調査調査と比べても、平均・中央値ともに最も高い数字です。
こういった経済的な負担を少しでも軽減するため、近年は返済不要の「給付型」奨学金が、公的なものや民間、企業問わずかなり充実してきています。
経済的な理由で進学を断念することがないように、「給付型」の奨学金を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。


