3. 高齢者の住まい選びのポイント

高齢者の住まい選びを考えるとき、まず「極力最後まで自宅で住むか」「どこかのタイミングで住み替えるか」を元気なうちに考えておきましょう。東京都が発行する「あんしん なっとく 高齢者向け住宅の選び方」を参考にそれぞれのポイントを簡単に紹介します。

住み続ける場合には「バリアフリーな住宅に住む」「住み続けられるサービスの活用」の両立が重要です。自宅に住み続けるといっても、晩年は介護サービスの利用が必須となる可能性が高いでしょう。元気なうちに、居住地域でどのようなサービスを利用できるのか整理しておくのが得策です。

住み続ける場合のチェック項目

住み続ける場合のチェック項目

出所:東京都「あんしん なっとく 高齢者向け住宅の選び方」

いずれ高齢者向けの住宅に住み替えることを検討している場合、どのようなタイプの住まいがあるかを理解しておく必要があります。

高齢者向けの住宅は大きく分けると、まず各種「老人ホーム」や「介護医療院」などの介護サービスを継続して受けることを前提とした「施設」があります。また、「サービス付き高齢者住宅」のように、高齢者が安心して暮らすための設備やサービスは付帯しつつも、ある程度高齢者自身の自活を前提とした「住宅」があります。

なお「施設」「住宅」それぞれが細分化されていて、多様なタイプの高齢者向けの住まいがあります。将来の自身の健康状態や体の衰え具合を踏まえて、適切な住まいを選択することが重要です。どのような施設が周辺にあるのかを理解しておくと、住み替えをスムーズに検討できるでしょう。