「これから貯蓄を始めたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

もしくは、すでに貯蓄に取り組んでいる方の中には、ほかの人はどのくらい貯蓄があるのか知りたい方もいるでしょう。

もちろん貯蓄額は、ライフスタイルや家族構成、年代などにより異なります。

本記事は、二人以上世帯のみんなの平均貯蓄額を一覧表で紹介するとともに、貯蓄額4000万円以上ある世帯はどのくらいいるのか解説していきます。

1. 二人以上世帯の平均貯蓄額・中央値はいくら?

二人以上世帯の平均貯蓄額について、総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2024年(令和6年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」をもとに確認していきましょう。

1.1 平均貯蓄額は1984万円、中央値は1189万円

2024年における二人以上世帯(全世帯)の平均貯蓄高(貯蓄なしの世帯を含めた平均値)は1984万円です。

2023年と比較して80万円(4.2%)の増加で6年連続の増加となっており、比較可能な2002年以降で最も高額になっています。

増加率を見ると、2020年から2021年にかけての5.0%が最も大きい値となっていますが、2023年から2024年にかけての4.2%はそれに次いで大きいことがわかります。

これは、2023年に入ってから、景気の持ち直しや海外投資家による日本株の買いなどで、株価が大きく上昇したことが一つの要因と考えられます。

ただし、貯蓄なしの世帯を除く貯蓄保有世帯の中央値は1189万円とされており、上記平均値よりも約800万円少ないです。これは、一部の高額な貯蓄を有している世帯が全体の平均を押し上げていると考えられるため、実際の平均は1984万円よりも抑えられるといえるでしょう。