3. 一般的に、貯蓄は手取り収入の20~30%が理想とされている
一般的に、貯蓄に回す金額は、手取り収入の20〜30%が理想とされています。
手取り収入とはいわゆる額面金額ではなく、社会保険料や税金などが差し引かれた、実際に受け取れる金額のことです。
例えば手取り収入が30万円であれば、6〜9万円ほどを貯蓄に回せるのが理想です。
しかし、先にも述べたように勤労者世帯は出費がかさむ傾向があり、20〜30%を貯蓄に回すことが難しい世帯も多いでしょう。
その場合は、10%など無理のない目標を決めて貯蓄するよう心がけてみましょう。
例えば先取り貯蓄なら、毎月決めた日に一定金額が自動で引き落とされ貯蓄することが可能です。
引き落とし日を給与の支払日に設定すると、給与が振り込まれるとすぐに引き落とされるため、最初からなかったものとして生活費を割り振ることになります。
「余った分を貯蓄しよう」と思っても着実に貯めていくことは難しい傾向にあるため、先取り貯蓄を取り入れること検討するのもよいでしょう。
4. まとめ
二人以上世帯全体の平均貯蓄額は1984万円、中央値は1189万円です。
4000万円以上の貯蓄がある世帯は全体の13.9%と最も大きな割合を占めています。
しかし、平均貯蓄額に満たない世帯は約67%存在しており、実際には高額な貯蓄を有している世帯は多くないことがわかります。
また、二人以上世帯のうち勤労世帯の貯蓄状況は、二人以上世帯全体の平均値・中央値よりも少ない傾向があります。
出費がかさむ年代ではありますが、先取り貯蓄などを取り入れて、毎月少額でもよいので着実に貯蓄に取り組むことが大切です。
参考資料
木内 菜穂子