3. 寒冷地の庭に植えてよかった!《花期が長い多年草》3選
3.1 カンパニュラ メリーベル[常緑]
ベル型で淡い青色の涼やかな花を咲かせる、PWのカンパニュラ メリーベル。花期がとても長く、うちの庭では毎年6月下旬から初雪が降り始める11月中旬ころまで絶え間なく咲いて、庭を彩ってくれます。
とくに7月頃と10月頃は、かわいい花が株いっぱいに。夏と晩秋に花がら摘みをしてあげると、花が少ない季節も見た目がよくなります。草丈は低く、年々少しずつこんもりと大きくなっていくため、狭い場所でも育てやすいですよ。
筆者は一日中よく日が当たる風通しのよい場所で育てていますが、暑さ寒さにとても強い印象。かわいらしい見た目ながら、夏の直射日光や近年の高温にも、雨風や吹雪、積雪にも耐え、雪の中でも緑の葉を絶やしません。
※参考価格:600円前後(3号ポット苗)
3.2 ガウラ[落葉]
長く伸びるしなやかな花茎に、蝶のような花を咲かせるガウラ。風に揺れると蝶が舞うように揺れる姿が素敵で、ナチュラルガーデンにぴったりのお花です。うちの庭では毎年、5月下旬ごろから11月上旬ごろまで咲いています。
動きのある植物なので、花壇の後方やアクセントとして植えると、とてもおしゃれ。日当たりのよい場所で花つきがよくなります。背が高くなる品種が多いため、矮性品種を選ぶと育てやすいです。
筆者は矮性品種を植えましたが、それでも伸びすぎてしまうため、時々切り戻しながら育てています。冬の間は地際に少し葉が残る程度なので、雪が降る前に地際で切り戻しておくと翌年の見栄えがいいですよ。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
3.3 ナデシコ さくら[常緑]
ナデシコ さくらは四季咲き性で、桜に似たかわいらしいピンク色の花を長い期間咲かせます。うちの庭では、4月下旬頃から11月上旬頃まで開花。5月が一番花数が多く、真夏はちらほら咲く程度ですが、秋にはまた花数が増えます。
矮性の品種で、マット状に少しずつ広がって育つため、狭い庭でも育てやすい多年草。切り戻しも簡単なので、小さなスペースのグランドカバーとしても楽しめます。暑さ寒さに強く、寒冷地でも育てやすい品種です。
うちの庭では、花やつぼみがよく虫に食われてしまうため、定期的に殺虫剤を使用しながら花を楽しんでいます。日当たりのよい場所に植え、肥料も定期的に与えると花つきがよくなりますよ。
※参考価格:500円前後(3号ポット苗)
4. まとめにかえて
寒冷地に住む筆者が、実際に庭で育てている植物の中から「植えてよかった」と感じている多年草6種をご紹介しました。植えてみたい多年草はありましたか?
開花期間や育てやすさなどは、植える地域や環境によって変わるため、筆者が育てている環境での感覚として参考にしてください。
寒冷地でも近年の夏は暑く、「寒冷地向きの植物」が育てづらくなってきてしまいました。暑さ・寒さ両方に強い植物を取り入れて、厳しい環境でもローメンテで華やかな庭づくりを一緒に楽しみましょう。
参考資料
鈴森 真樹