一年の半分近くが雪に覆われている地域もある、寒冷地。雪が少ない時期は、強い霜が降りたり吹雪にさらされたりすることもあり、寒さに強い植物でないと屋外で越冬できません。
その反面、寒冷地でも近年の夏は暑さが厳しく、筆者が住んでいる秋田県でも真夏の日中は35度以上になることもしばしば。そのため、寒冷地でなるべく手間をかけずにガーデニングを楽しむためには、暑さにも寒さにも強い植物を選ばなくてはいけません。
そこでこの記事では、秋田県でガーデニングを楽しんでいる筆者が庭で育てている植物の中から「植えてよかった」と感じている、暑さ・寒さに強い多年草を6つ、実際の写真や参考価格とともにご紹介します。
1. この記事で紹介する「寒冷地の庭に、植えてよかった多年草」
写真のシバザクラほか、寒冷地の庭に「植えてよかった」多年草をご紹介します1/8
筆者撮影
- クリーピングタイム
- カーペットカスミソウ(オノエマンテマ)
- シバザクラ
- カンパニュラ メリーベル
- ガウラ
- ナデシコ さくら
この記事では、秋田県の自宅の庭で筆者が実際に育てている多年草を6つご紹介します。開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境によって異なりますので、ご注意ください。
2. 寒冷地の庭に植えてよかった!成長ゆっくりな《グランドカバー》3選
2.1 クリーピングタイム[半落葉]
かわいい小花と、爽やかな香りが魅力の「クリーピングタイム」2/8
筆者撮影
まとまって咲く小花と小さな葉がかわいらしいクリーピングタイム。うちの庭では毎年、5月下旬から7月上旬ころにかけて花を咲かせてくれます。
丈夫な性質で、多少踏まれても大丈夫。踏んだり葉に触れたりすると、タイムらしい爽やかな香りが広がるため、筆者は庭の小道沿いや玄関横の花壇に植えています。
成長が穏やかで高さはあまり出ず、葉が密生するので隙間から雑草が生えることもあまりありません。広がってほしくない場所まで伸びてしまったときの切り戻しも簡単です。
※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)
2.2 カーペットカスミソウ(オノエマンテマ)[落葉]
白い小花がかわいいグランドカバー「カーペットカスミソウ」3/8
筆者撮影
白い花びらにピンク色の模様が入る、野趣あふれる姿が魅力のカーペットカスミソウ。うちの庭では毎年、5月上旬から下旬ころ、たくさんの花を咲かせてくれます。丸みを帯びた葉もかわいい、お気に入りのグランドカバーです。
日なたや乾燥しやすい場所ではうまく育ちませんが、半日くらい日が当たる、少し湿り気のある場所では元気いっぱい。うちの庭では、昼~夕方に日が当たる場所で育てています。
高温多湿に弱いため、寒冷地向きの多年草。半日陰の風通しのよい場所に植え、水切れに注意して育てましょう。成長は穏やかで、環境が合えば育てやすいですよ。
※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)
2.3 シバザクラ[常緑]
サクラの絨毯が楽しめる「シバザクラ」4/8
筆者撮影
高い場所からこぼれるように咲く姿も素敵です5/8
筆者撮影
八重桜の開花と同じころに咲き始め、1か月ほど桜に似た花を咲かせてくれるシバザクラ。満開の季節はかわいらしい花が株を覆うように咲き、サクラのカーペットのようなとても素敵な光景を見せてくれます。
こぼれるように伸びる姿も素敵なので、筆者は段差のある植栽スペースの端に植えて楽しんでいます。成長は穏やかで、暑さ寒さや乾燥、病虫害にも強く、雑草対策にもなり、ほぼほったらかしで育ってくれる、ありがたすぎる存在です。
伸びすぎてしまったときの切り戻しも簡単ですが、葉がチクチクしていて直接触ると痛いので、お手入れの際は手袋をするのがおすすめです。日当たりのよい場所に植えると、花つきがとてもよくなりますよ。
※参考価格:150円~400円前後(3号ポット苗)
3. 寒冷地の庭に植えてよかった!《花期が長い多年草》3選
3.1 カンパニュラ メリーベル[常緑]
涼やかで可愛らしい花が咲く「カンパニュラ・メリーベル」6/8
筆者撮影
ベル型で淡い青色の涼やかな花を咲かせる、PWのカンパニュラ メリーベル。花期がとても長く、うちの庭では毎年6月下旬から初雪が降り始める11月中旬ころまで絶え間なく咲いて、庭を彩ってくれます。
とくに7月頃と10月頃は、かわいい花が株いっぱいに。夏と晩秋に花がら摘みをしてあげると、花が少ない季節も見た目がよくなります。草丈は低く、年々少しずつこんもりと大きくなっていくため、狭い場所でも育てやすいですよ。
筆者は一日中よく日が当たる風通しのよい場所で育てていますが、暑さ寒さにとても強い印象。かわいらしい見た目ながら、夏の直射日光や近年の高温にも、雨風や吹雪、積雪にも耐え、雪の中でも緑の葉を絶やしません。
※参考価格:600円前後(3号ポット苗)
3.2 ガウラ[落葉]
風に舞う蝶のような花が素敵な「ガウラ」7/8
筆者撮影
長く伸びるしなやかな花茎に、蝶のような花を咲かせるガウラ。風に揺れると蝶が舞うように揺れる姿が素敵で、ナチュラルガーデンにぴったりのお花です。うちの庭では毎年、5月下旬ごろから11月上旬ごろまで咲いています。
動きのある植物なので、花壇の後方やアクセントとして植えると、とてもおしゃれ。日当たりのよい場所で花つきがよくなります。背が高くなる品種が多いため、矮性品種を選ぶと育てやすいです。
筆者は矮性品種を植えましたが、それでも伸びすぎてしまうため、時々切り戻しながら育てています。冬の間は地際に少し葉が残る程度なので、雪が降る前に地際で切り戻しておくと翌年の見栄えがいいですよ。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
3.3 ナデシコ さくら[常緑]
桜のような花が長い間咲く「ナデシコ さくら」8/8
筆者撮影
ナデシコ さくらは四季咲き性で、桜に似たかわいらしいピンク色の花を長い期間咲かせます。うちの庭では、4月下旬頃から11月上旬頃まで開花。5月が一番花数が多く、真夏はちらほら咲く程度ですが、秋にはまた花数が増えます。
矮性の品種で、マット状に少しずつ広がって育つため、狭い庭でも育てやすい多年草。切り戻しも簡単なので、小さなスペースのグランドカバーとしても楽しめます。暑さ寒さに強く、寒冷地でも育てやすい品種です。
うちの庭では、花やつぼみがよく虫に食われてしまうため、定期的に殺虫剤を使用しながら花を楽しんでいます。日当たりのよい場所に植え、肥料も定期的に与えると花つきがよくなりますよ。
※参考価格:500円前後(3号ポット苗)
4. まとめにかえて
寒冷地に住む筆者が、実際に庭で育てている植物の中から「植えてよかった」と感じている多年草6種をご紹介しました。植えてみたい多年草はありましたか?
開花期間や育てやすさなどは、植える地域や環境によって変わるため、筆者が育てている環境での感覚として参考にしてください。
寒冷地でも近年の夏は暑く、「寒冷地向きの植物」が育てづらくなってきてしまいました。暑さ・寒さ両方に強い植物を取り入れて、厳しい環境でもローメンテで華やかな庭づくりを一緒に楽しみましょう。
参考資料
鈴森 真樹