3. 資産運用のポイントとは?

50歳からの資産運用のポイントは、できるだけリスクを分散させることです。

なぜなら資産運用において、リスクとリターンは比例する傾向にあるからです。

大きなリスクをとってしまうと、資産を失う可能性も高くなります。

そのため、リスクを分散させて、できるだけ堅実な資産運用を意識してください。

リスクを分散させることの1つに「時間の分散」があります。

たとえば、まとまった資金を同時に投資するのではなく、積立投資で毎月一定額を投資に回します。

多くの金融機関では、一度設定すれば毎月定額を積立投資に回すことが可能です。

また、投資先も分散させるのもおすすめです。

たとえば、日本の年金保険料の一部を運用するGPIFは、国内外の債券や株式に分散投資して、できる限りリスクを低減しつつ成果を目指す運用方針をとっています。

それでも「過去24年間の運用利回りは年率約4%」と十分な利回りを得ています。

年金積立金の運用実績

年金積立金の運用実績

出所:GPIF「年金積立金の運用目標」

ぜひ、GPIFのポートフォリオの組み方も参考にしてみてください。

4. 家計や資産の状況、ライフスタイルに合った資産形成の方法を選択しましょう

本記事では、50歳からの資産運用をシミュレーションしました。

資産運用は利益が期待できるだけでなく、価格変動リスクなどが伴いますので、家計の生活費ではなく余剰資金を用いるようにしましょう。

資産形成を行う期間が長い方が、将来に向けたお金の準備期間を長く確保できます。

将来に向けてお金を準備するには、さまざまな選択肢があります。

家計や資産の状況、ライフスタイルなどに合った資産形成の方法を選ぶことが大切です。

参考資料

苛原 寛