2. 75歳以上の後期高齢者も「子ども・子育て支援金」の負担対象に

子ども・子育て支援金は、75歳以上の後期高齢者医療制度の加入者も負担対象となります。

後期高齢者は全体の約8%を負担することとされており、残りは後期高齢者以外が負担する仕組みです。

2.1 後期高齢者も「子ども・子育て支援金」を負担する理由

子ども・子育て支援金制度の支援金を後期高齢者も負担する理由として、少子化が日本全体の重要な課題の一つになっていることが挙げられます。

子どもを産みやすく、そして育てやすい環境を作ることは、後期高齢者を含む全世代共通の未来への投資と考えられます。

例えば、後期高齢者が現在受けている、または将来受ける可能性のある医療・介護サービスの担い手はこれからの子どもたちです。

その子どもたちの成長を支援することが、自分たちの老後生活の安定した基盤を構築することにもつながるといえるでしょう。

子育て支援は、決して後期高齢者にとって関係ない問題ではなく、全世代の未来のために必要なものと位置づけられているのです。

2.2 「子ども・子育て支援金」後期高齢者の負担額は250円~350円程度が目安

後期高齢者医療制度では、所得によって医療費の自己負担額が決まる仕組みとなっており、それと同様に、子ども・子育て支援金の負担額も収入に応じて異なります。

後期高齢者が毎月負担する支援金額は、2026年度から2028年度にかけて段階的に引き上げられる予定です。

※50円丸め、令和10年度

具体的には、2026年度は月額200円、2027年度は月額250円、2028年度は月額350円と見込まれています。