4. 米の平均価格はどうなっている?
農林水産省の資料から、スーパーでの米の平均販売価格の推移を見ていきましょう。
全体的な販売価格は5月まで上昇傾向にありましたが、備蓄米を含めたブレンド米の量が増えた6月以降下落しており、最新の7月7日~13日の週には3589円となっています。
最新週には銘柄米は4261円であり、いまだ4000円台のままですが、ブレンド米は3106円と3000円台前半に落ち着いています。
備蓄米放出は、米の販売価格を落ち着かせるのに一定の効果があったと言えますね。
5. まとめにかえて
Z世代に限らず全世代で米の価格高騰に対して、単に米の購入量を減らすだけでなく、柔軟に他の主食に切り替えることで対応していることがわかりました。
その中でもZ世代について男女別で見てみると、女性のほうが物価高への対策をしているようで、食費を抑えるために外食を控え、自炊やお弁当の持参など、賢くライフスタイルを変化させているようです。
そうした柔軟さは、環境が急速に変化する時代には必要なことかもしれません。
一方で、米は日本の食文化としても重要なものであることも事実です。
とくに20代男性は、レトルトやご飯の素などを買っていることからも、米を求めていることがわかります。
備蓄米放出などの対策によって異常な高騰が収まり、生産者にとっても消費者にとっても、米が身近なものであり続けられるといいですね。
参考資料
LIMO・U23編集部