2. Z世代は米以外の主食には「慣れ」も?

2.1 「米の替わり」となるものは麺類?

「米の替わり」について見てみると、全体では「特になし」という回答が50%と一番多い結果でした。具体的な代替品として挙がったのは「うどん」が最も多く29.8%、次いで「パン」が27.9%、「パスタ」は18.9%、「そば」は15.2%で麺類が選択されている割合が高いことがわかります。

20代でもこの傾向は変わりませんが、20代男性は「パスタ」のみ低く9.8%でした。男性全体として低めの傾向を示していることから、男性はあまりパスタを好んでいないようです。

一方、20代女性の「うどん」の割合は33.3%で男性よりも高くなっています。次いで多かったのは「パン」の26.5%、「パスタ」23.5%と続きます。20代女性は20代男性に比べ、「パスタ」を米の代替品として考える傾向が強いようです。

2.2 若い男性はやっぱり米が食べたい?

米の高騰を受けて「米の替わりとして購入した品目がある」と回答した人が何を多く買っているのか見てみましょう。

全体としては「パスタソース」が36.0%で最も多く、次いで「めんつゆ」が34.7%、「うどん・そばの素」が16.6%と続きます。

20代に注目すると、女性は「パスタソース」が最多で54.9%となっています。女性の中でも20代がとくに多くなっています。先ほどの表と合わせて考えると、やはり20代女性はパスタを含む麺類を多く食べていると言えそうです。

一方で、男性は「めんつゆ」が32.1%で最多となっていますが、他の世代よりも低い割合です。さらに「ごはんに合わせる用のレトルト調味料」が16.1%、「ごはんの素」が12.5%と、男性の中で最も高くなっていることから、20代男性は米を食べたい人が多いことがわかります。

3. 食生活に対する意識の変化は?

米の高騰は、食生活全般にも影響を与えています。

全体では「外食を減らす」と回答した人が32.1%と最も多く、米の高騰だけでない物価上昇に対応しようとする姿勢が見られます。

Z世代で比較すると、20代男性では「外食を減らす」が21.6%、20代女性では33.3%と、とくに女性で外食を控える傾向が見られます。

また「なるべく家で過ごす」という項目でも、20代男性が19.6%、20代女性が30.4%と女性が高い割合であり、自宅での食事の機会が増えていることが伺えます。これに伴い「自炊が増えた」や「お弁当を持参する」といった項目も20代女性で高い割合となっており、食費を抑えるための工夫を凝らしていることがわかります。