2. 園芸歴30年ガーデナー直伝!夏庭の「猛暑対策」5つのコツ

写真のマルチングなど、夏ガーデンの暑さ対策のコツをお伝えします

ピンク色の花が咲く庭にウッドチップを敷いている様子

New Africa/shutterstock.com

2.1 水やりは「量」と「時間」がポイント

日中の暑い時間帯の水やりは、水がお湯のようになって根を傷めたり、すぐに蒸発してしまったりするので要注意。朝のうちに水を与えると、その日1日を乗り切る力になります。

鉢植えは特に乾燥しやすいため、水切れに注意しましょう。筆者の庭は鉢植えが多いので、乾燥が激しい場合は補助的に夕方に水やりすることも。タップリと水を与えることが、水分補給だけでなく、土の温度を冷却するという点でも効果的です。

2.2 マルチングで地温と乾燥を抑制

マルチングとは植物の株元に資材を敷いて土を覆う方法です。バークチップ・ウッドチップ・腐葉土などの自然素材を使うことで、見た目もナチュラルに。

夏の強い日差しによる地温の上昇を和らげ、土の乾燥を防ぐ役割を果たします。マルチング資材は厚めに敷くとより高い効果が得られるので、2〜3cm程度を目安に敷きましょう。

2.3 日よけで半日陰を作る

筆者がもっとも悩まされているのが、夏の日差しの強さ。直射日光に長時間さらされて、葉焼けを起こしたり、花が一気にしおれてしまうことも。

そこで見映えは少々劣ってしまいますが、暑さが苦手な植物には遮光ネットを使って日よけを作っています。ガーデンパラソルやすのこがあれば、日よけとして利用するのもよいでしょう。

2.4 風通しをよくして蒸れを防止

風通しが悪い場所では蒸れが起こりやすく、カビや病害虫が発生する原因に。筆者は夏の間、葉をできるだけ減らしたり、長く伸びた枝を切り戻したりして、風通しをよくしています。

鉢植えは地面に直接置かず、レンガなどで底上げして鉢底に風が通るようにしましょう。また、隣り合った鉢は距離を空けて置くという方法もおすすめです。

2.5 鉢の移動や断熱

鉢植えは移動できるのが最大の利点です。日中の強い日差しを避け、朝日が当たる半日陰に置くことで、日差しによるストレスを減らせます。

筆者が実践しているのは、鉢をひとまわり大きな鉢に重ね、すき間に発泡スチロールを詰めて「二重鉢」にする方法。断熱効果で根を暑さから守れます。