夏の暑さが厳しい兵庫県でガーデニングを始めて30年。毎年夏を迎えるたびに、筆者は植物たちと共に暑さと戦ってきました。

照りつける日差しとうだるような熱気…そんな過酷な環境を乗り越えるには、ちょっとした工夫が必要です。

今回は長年の経験から得た、猛暑に負けないガーデニング術をお伝えします。また、筆者が選んだ暑さに強い植物も5つ、参考価格とともに紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「夏庭の猛暑対策と暑さに強い花」にまつわるあれこれ

夏庭の暑さ対策&暑さに強い花をご紹介します1/7

黄色い花を咲かせている、ルドベキアと、2つのジョウロ

Vladislav Martsev/shutterstock.com

  • 園芸歴30年ガーデナー直伝!夏庭の「猛暑対策」5つのコツ
  • 猛暑でも元気に咲く「夏に強い花」おすすめ5選

2. 園芸歴30年ガーデナー直伝!夏庭の「猛暑対策」5つのコツ

写真のマルチングなど、夏ガーデンの暑さ対策のコツをお伝えします2/7

ピンク色の花が咲く庭にウッドチップを敷いている様子

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2.1 水やりは「量」と「時間」がポイント

日中の暑い時間帯の水やりは、水がお湯のようになって根を傷めたり、すぐに蒸発してしまったりするので要注意。朝のうちに水を与えると、その日1日を乗り切る力になります。

鉢植えは特に乾燥しやすいため、水切れに注意しましょう。筆者の庭は鉢植えが多いので、乾燥が激しい場合は補助的に夕方に水やりすることも。タップリと水を与えることが、水分補給だけでなく、土の温度を冷却するという点でも効果的です。

2.2 マルチングで地温と乾燥を抑制

マルチングとは植物の株元に資材を敷いて土を覆う方法です。バークチップ・ウッドチップ・腐葉土などの自然素材を使うことで、見た目もナチュラルに。

夏の強い日差しによる地温の上昇を和らげ、土の乾燥を防ぐ役割を果たします。マルチング資材は厚めに敷くとより高い効果が得られるので、2〜3cm程度を目安に敷きましょう。

2.3 日よけで半日陰を作る

筆者がもっとも悩まされているのが、夏の日差しの強さ。直射日光に長時間さらされて、葉焼けを起こしたり、花が一気にしおれてしまうことも。

そこで見映えは少々劣ってしまいますが、暑さが苦手な植物には遮光ネットを使って日よけを作っています。ガーデンパラソルやすのこがあれば、日よけとして利用するのもよいでしょう。

2.4 風通しをよくして蒸れを防止

風通しが悪い場所では蒸れが起こりやすく、カビや病害虫が発生する原因に。筆者は夏の間、葉をできるだけ減らしたり、長く伸びた枝を切り戻したりして、風通しをよくしています。

鉢植えは地面に直接置かず、レンガなどで底上げして鉢底に風が通るようにしましょう。また、隣り合った鉢は距離を空けて置くという方法もおすすめです。

2.5 鉢の移動や断熱

鉢植えは移動できるのが最大の利点です。日中の強い日差しを避け、朝日が当たる半日陰に置くことで、日差しによるストレスを減らせます。

筆者が実践しているのは、鉢をひとまわり大きな鉢に重ね、すき間に発泡スチロールを詰めて「二重鉢」にする方法。断熱効果で根を暑さから守れます。

3. 猛暑でも元気に咲く「夏に強い花」おすすめ5選

3.1 ルドベキア[一・二年草、多年草]

ひまわりのように明るく鮮やかな花「ルドベキア」3/7

黄色い花を咲かせている、ルドベキア

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夏の強い日差しにも負けない力強い花姿が魅力のルドベキア。鮮やかな黄色やオレンジ色の花が「ひまわり」を思わせる明るさで、真夏のガーデンを華やかに彩ります。

風通しと日当たりのよい場所を好むため、夏の強い日差しにも耐える強健な性質です。品種によって一年草・多年草や草丈などが異なるため、植えたい場所や好みに合わせて選びましょう。

※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)

3.2 ガウラ[多年草]

蝶のような花が優雅で涼やかな「ガウラ」4/7

白い花を咲かせている、ガウラ

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ガウラはしなやかに伸びた茎に咲く花が、風に吹かれて優雅に揺れて涼やか。蝶が舞っているかのような白やピンクの花が可憐です。

見た目以上に強い性質で、放任でもよく育つため手間がかかりません。

※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)

3.3 アガパンサス[多年草]

ボリュームある堂々とした花姿「アガパンサス」5/7

青紫色の花を咲かせている、アガパンサス

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すらりと伸びた花茎の先に、涼しげな紫や白の花が咲くアガパンサス。長く伸びる葉が放射状に広がり、堂々とした花姿が夏の庭の主役にピッタリです。

和風・洋風どちらの庭にもよく合い、植えっぱなしでも毎年美しい花を楽しめます。

※参考価格:400円~1000円前後(3号ポット苗)

3.4 ミソハギ[多年草]

日本の夏の風景に馴染む、楚々とした花「ミソハギ」6/7

淡いべに紫色の花を咲かせている、ミソハギ

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ミソハギは茎を高く立ち上げ、鮮やかな紅紫色の小花が穂状に開花。お盆の頃に咲くことから「盆花」としても親しまれ、日本の夏の風景によく馴染む植物です。

半日陰でも育ちますが、日なたの方が花付きがよくなります。

※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)

3.5 ベロニカ・ロンギフォリア[多年草]

草丈の高い涼しげな花「ベロニカ・ロンギフォリア」7/7

青い花を咲かせている、ベロニカ・ロンギフォリア

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品種の多いベロニカの中で、とくに夏の暑さに強いベロニカ・ロンギフォリア。青や紫・ピンクなどの花が初夏~盛夏にかけて開花し、夏の庭に清涼感をもたらします。

背丈が高くなるので、花壇の後方に植えるのがおすすめです。

※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)

4. 猛暑対策と植物選びで夏の庭を彩り豊かに

猛暑の中でも庭を美しく保つためには、ちょっとした工夫と植物選びがポイント。水やりのタイミングなど植物のストレスを軽減するためのケアと、暑さに強い品種を選ぶことが大切です。

兵庫の夏も無事に乗り越え、毎年美しい花を咲かせてくれる頼もしい植物たち。ご紹介したコツや品種を参考に、これからの夏は庭を彩り豊かにしてみませんか。