全国的に涼しい日も多くなり、子どもたちが外で遊ぶ機会が増えています。そこで、気をつけたいのがペダルなし二輪遊具の利用方法です。
キックバイクやバランスバイクなどの二輪遊具は、ペダル・ブレーキが付いていないことが多く事故を起こす危険があります。
医療機関ネットワークによると、2019年度から2024年12月までの間にペダルなし二輪遊具で走行中に発生した事故は101件も寄せられているそうです。道路で自動車に接触して死亡する事故もあり、親が注意しなければいけない乗り物となります。
そこで、今回は国民生活センターに寄せられた、いくつかのペダルなし二輪遊具による事故事例を紹介。自分の子どもが事故を起こさないためにも、参考にして事前に防止するようにしてください。
また記事中では、消費者庁による令和7年版「消費者白書」より、最新の「消費者被害の推計額」についてもご紹介します。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
※今回ご紹介する内容は、独立行政法人国民生活センターの掲載許可を頂いております。
1. 坂道で起きているペダルなし二輪遊具での事故の紹介
ペダルなし二輪遊具は、基本的にペダルやブレーキが付いていないので、坂道でスピードが出てしまい事故が起きやすくなっています。スピードが出ると子どもの脚では減速が難しく、転倒や衝突をしてしまうからです。
坂道で転倒した事例としては、「ペダルなし二輪遊具で坂道の下りきったところで路肩に乗り上げ排水溝の鉄網に前のめりに頭から転倒し頭蓋骨骨折」が報告されています。
また、坂道で衝突した事例は「保護者と公園でペダルなし二輪遊具で遊んでいた。下り坂でスピードがあがった状態で鉄柵に激突し、両側下顎骨骨折、前額部挫創」となり、いずれも大ケガを子どもが負っています。
国民生活センターからのアドバイスとしては、坂道では使用させないよう注意喚起しています。ペダルなし二輪遊具では、傾斜によって短い距離でも一般の自転車と同等の速度になるからです。
また、ヘルメットなどの防具を着用させるように呼びかけています。ケガをさせないためにも、親がしっかりと子どもに対策をしてあげるのが重要です。