4. 遺族厚生年金の改正を理解しよう
本記事では、遺族厚生年金の改正で「損する人」「得する人」「影響を受けない人」に焦点をあてて紹介しました。
ただし、遺族厚生年金の改正は改正点が多く複雑です。
例えば、本記事で紹介した以外にも、子どもがいる場合の年金加算額が引き上げられる変更点などもあります。
現在は、子ども1人につき年23万4800円(3人目以降は年7万8300円)が遺族年金に加算されますが、改正後は子ども1人につき年28万1700円(3人目以降も関わらず同額)の加算となります。
このように変更点は多岐にわたるため、自分にどのような影響があるのか、受給額はいくらに変更になるのか、厚生労働省のHPなどで確認したり、近くの年金事務所に相談してみてもよいかもしれません。
参考資料
苛原 寛
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶應義塾大学商学部会計ゼミにて会計を学んだ後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。企業が事業活動を行ううえでの自然災害や訴訟に対するリスク分析・保険提案を3年間行う。「企業が倒産しない」・「事業で安定的に利益を出す」ための適切な保険でのリスクヘッジの提案に努めた。
特に、製造業者や工事業者に対する賠償責任保険や工事保険の提案が得意。取引先企業の社長・経理・人事・プロジェクト担当者など様々な部署への営業活動を行った。上場企業の新規事業に対する保険提案が評価され、全国社員への社内プレゼンを実施した経験もある。
また、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活かし、取引先従業員に対するNISAやふるさと納税に関するセミナーの実施経験有。現在は、SNSやWebコンテンツを通じて金融情報の発信を支援する株式会社ファイマケの代表を務める。