4. 年金額は「年金振込通知書」で確認を
年金額は毎年改定されており、物価や賃金の動向をもとに調整されます。令和7年度は1.9%の引き上げが行われました。自分が受け取る年金なので、金額については必ず確認しておきましょう。
とくに、口座振り込みで年金を受け取っている方には、毎年6月に「年金振込通知書」が送られてきます。この通知書で、改定後の年金額、特別徴収されている税金や保険料を確認できます。
【通知書で確認すべきポイント】
- 年金支払い額、控除後振込額
- 天引き項目(所得税・住民税、介護保険料など)
- 振込先口座
振込額が前年より減っているケースでは、「天引き額の増加」が主な要因であることが多いため、内訳をしっかり見ておくことをおすすめします。
5. まとめ:月20万円以上の年金は「少数派」
今回の記事では、厚生年金を「月額20万円以上」を受け取っている方の割合を確認しました。
20万円以上を受け取っている割合は決して多くなく、むしろ少数派です。一方で、「20万円」という年金額が大きく、生活するのに十分な額かというと、そうとも言えません。
また、夫婦世帯であれば、1人分の年金が20万円でも、もう1人の年金を合算することができますが、単身世帯の場合は1人分の受給額で家計を支える必要があります。
年金が少ないと、現役時代の給料とのギャップを感じやすく、生活レベルの変更を余儀なくされる場合もあります。自分がいくら受け取れるか、実際の受給金額を早めに確認しておくことが大切です。
自分がどの制度に何年加入しているか、将来の年金見込額はいくらかなどは、「ねんきんネット」などで確認することができます。早めに対策をスタートして、安心の老後につなげていきましょう。