年末が近づいてくる中、この一年の働き方を振り返っている方も多いのではないでしょうか。
FIRE(Financial Independence, Retire Early)は「早期リタイア=仕事から完全に自由になる」という華やかなイメージがある反面、相応の資産が必要なことから「自分には遠い話」と感じる人も少なくありません。
そんな中で、もう少し現実的な選択肢として注目されているのが“サイドFIRE”。
生活費の一部だけ働いて補い、残りの時間を自分のために使うという、肩の力を抜いたライフスタイルです。
本記事では、年収400万円の人でも無理なく目指せるサイドFIREの形を見直し、「働き方」と「資産形成」をどう組み合わせれば現実味が増すのかを分かりやすく解説します。
1. サイドFIREとは何か
サイドFIREは、資産運用だけに生活を頼る完全リタイア型のFIREとは異なり、「必要な分だけ働き、足りない分を資産運用で補う」というバランス型の生き方です。
完全リタイアほど大きな資産を用意する必要がなく、心理的なハードルが低い点が特徴です。
また、働き方の自由度が高いのも大きなメリットです。たとえば、週に数日だけ働く、具体的には「週3勤務」といったスタイルで働く、短時間の職に切り替える、副業を軸に収入を調整するといった柔軟な選択が可能です。
総務省が実施している「労働力調査」では、パートタイムや短時間勤務で働く人の数は長期的に増加傾向が続いていることが示されています。
サイドFIREはこうした働き方の変化とも親和性が高いため、“時代に合ったライフデザイン”として受け入れられつつあります。
