2.3 「211万円の壁」「155万円の壁」基準額は地域により異なる
「211万円の壁」「155万円の壁」は、実は住んでいる地域により基準となる金額が異なります。
211万円と155万円という金額は、「級地制度」上の1級地にあたる地域に該当する金額です。
級地制度とは、生活保護法における扶助を行う際に、地域ごとの物価や生活水準の違いを基準額に反映させるための制度です。
全国を1級地から3級地に分け、さらにそれぞれを2つに分けることで6段階に分類しています。
東京都23区といった都市部が1級地に該当し、最も高額な金額が支給されます。
住民税非課税になる基準額も級地ごとに異なり、2級地・3級地では1級地の211万円・155万円よりも低い金額になります。
3. 地域によって基準となる金額が異なります「住んでいるエリア」で確認しましょう
65歳以上の年金生活世帯にとって、住民税非課税世帯に該当するかどうかは大事な分岐点となります。
東京都23区などの都市部では、夫婦世帯では年金収入が約211万円、単身世帯では約155万円が非課税になる目安です。
ただし、住んでいる地域によって基準となる金額が異なるため、自身の住んでいるエリアではいくらになるのかは、市区町村役所の税務課や市民税課などに問い合わせましょう。
参考資料
木内 菜穂子