2.2 【夫婦世帯・単身世帯】住民税非課税世帯に該当する年収・所得

では実際に、公的年金などの年収・所得がいくらまでなら住民税非課税世帯に該当するのか、夫婦世帯と単身世帯に分けて見ていきましょう。

【夫婦世帯】

夫婦二人世帯の場合、年金収入が211万円未満であれば住民税非課税世帯に該当します。

計算)

  • 住民税の非課税限度額=35万円×2人+31万円=101万円…①
  • 公的年金等控除額:110万円…②
  • ①+②=211万円

なお、配偶者も住民税非課税になる必要があるため、年金収入が155万円以下になることが条件です。155万円になる根拠は、次の単身世帯で解説します。

【単身世帯】

生計を一にする配偶者や扶養親族がいない単身世帯の場合は、年金収入が155万円以下であることが住民税非課税になる条件です。

計算)

  • 住民税の非課税限度額:45万円…①
  • 公的年金等控除:110万円…②
  • ①+②=155万円

まとめると、住民税非課税世帯となるには、二人世帯の場合、毎月の年金支給額が夫が17万5000円、妻が12万9000円を超えないことが条件です。

単身世帯の場合は、毎月12万9000円を超えないことが条件になります。

これらの上限額が、いわゆる「211万円の壁」「155万円の壁」といわれているものです。