年金は偶数月の15日に支給されます。次回は8月15日の予定です。2025年度の基礎年金額は、満額で月額6万9308円となっており、この金額での支給は8月が2回目です。
年金受給者で生活に困窮する世帯には、年金とあわせて「年金生活者支援給付金」が支給されます。この給付金は対象者が申請すれば受け取れるものですが、その財源は何を活用しているのでしょうか。この記事では、年金生活者支援給付金の財源や概要を解説します。
1. 年金生活者支援給付金とは
年金生活者支援給付金とは、低所得の年金受給世帯に支給される給付金です。私たちが受け取れる年金である、老齢年金・障害年金・遺族年金それぞれに対して上乗せされる形で支給されます。
各給付の条件は以下のとおりです。
1.1 〈老齢年金生活者支援給付金〉
- 65歳以上の老齢年金の受給者
- 世帯全員が住民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額とその他の所得の合計が下記の金額以下
・昭和31年4月2日以後生まれ:78万9300円以下
・昭和31年4月1日以前生まれ:78万7700円以下
1.2 〈障害年金生活者支援給付金〉
- 障害基礎年金の受給者
- 前年の所得が472万1000円以下
1.3 〈遺族年金生活者支援給付金〉
- 遺族基礎年金の受給者
- 前年の所得が472万1000円以下
※所得要件については、障害年金や遺族年金などの非課税収入は含まない。
給付金を受け取るには、所定の様式またははがきを提出する必要があります。書類は対象となる人に送られてくるため、自身で別途請求する必要はありません。氏名や住所、電話番号といった情報を記入して返送すれば、提出の翌々月分から支給が始まります。
次章では、年金生活者支援給付金の給付額を解説します。