2. 老後生活で見直すべき支出
完全にリタイアすると、収入を年金に依存します。限られた年金収入の中で生活を送る必要があるため、無駄な支出を抑える重要性が増します。
2.1 住居費の最適化
子どもが独立したあとは、住宅をダウンサウジングする方法があります。現在の住居から狭い家に住み替えることで、住居費を抑えられます。
住居費は家計の中でも大きな割合を占める固定費であるため、できるだけ抑える意識を持つとよいでしょう。
2.2 保険の解約
高齢期になると、基本的に民間保険は不要です。子どもが独立していれば死亡保障は不要で、医療保険やがん保険も不要です。
高額療養費制度により医療費負担を抑えられるだけでなく、75歳以上になると後期高齢者医療保険に加入し、窓口での自己負担割合が原則1割になります。つまり、公的医療保険が手厚くなるため、民間の医療保険やがん保険は不要なのです。
2.3 食費・日用品費の最適化
食費・日用品費・娯楽費などの変動費は、工夫をしながら抑えましょう。たとえば、まとめ買いや特売日の活用、家庭菜園などで食費や日用品費は抑制できます。
スーパーマーケットによっては、通常よりも低価格のプライベートブランド商品を用意しています。同じような品質で20~40%安く購入できる商品もあるため、有効活用すれば節約につながります。