【65歳以上】夫婦のみの無職世帯「平均的な毎月の収入・支出」はどれくらい？《勤労世帯を含む》貯蓄額「平均・中央値」はいくら？ 2019年～2024年の《平均貯蓄額》の推移もチェック！

国民年金や厚生年金などの公的年金は毎年度見直されており、2025年度分は前年度より1.9％引き上げられ、3年度連続のプラス改定となりました。

しかし、物価高が続いているため、年金のみで老後生活を過ごすには厳しい状況にあるのではないでしょうか。

この記事では【65歳以上】夫婦のみの無職世帯における「平均的な毎月の収入・支出」をご紹介します。

また、《勤労世帯を含む》貯蓄額「平均・中央値」や、2019年～2024年の《平均貯蓄額》の推移についても解説します。

老後生活に向けた計画を立てる際の参考にご覧ください。

1. 【65歳以上】夫婦のみの無職世帯「平均的な毎月の収入・支出」はどれくらい？

働き盛りの現役世代にとって、老後のお金まわりを具体的にイメージすることは大切です。

そこで、今のシニア世代の標準的な家計収支のデータを見てみましょう。

総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」から、「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」における家計収支の内容を確認していきます。

「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」の家計収支

支出合計28万6877円

この世帯の場合ひと月の収入は25万2818円、その約9割の22万5182円を公的年金などの社会保障給付が占めます。

一方で支出の合計は28万6877円。そのうち社会保険料や税などの「非消費支出」が3万356円、いわゆる「生活費」にあたる消費支出が25万6521円でした。

この夫婦世帯の場合、毎月約3万円の赤字となり、貯蓄の取り崩しなどでカバーすることになるでしょう。