2. 年金は2ヵ月に1度の支給!標準夫婦なら「約46万5000円」が支給される

公的年金の支給日は「偶数月の15日(※)」。よって次回支給日の8月15日(金曜日)に支給される年金は、6月分と7月分です。厚生労働省によると、2025年度の年金額の例は次のとおりとなります。

※15日が土日祝日の場合、直前の平日に前倒しされます。

令和7(2025)年度の年金額の例

令和7年度の年金額の例

出所:日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万9308円(1人分※1
  • 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分※2

※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円
※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

夫婦2人分の厚生年金の金額を見てみると23万2784円です。これが2カ月分支給されるので、6月13日の支給分より年金額は「46万5568円」、これが約46万5000円の根拠となります。

しかし、気になるのが「標準的」という部分です。標準的な年金を受給することができるのは、どのような夫婦世帯でしょうか。

日本年金機構の資料によると、夫婦の年金額の例の根拠として下記の記載があります。

平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。

引用:日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」

つまり、夫は40年間の平均標準報酬(賞与含む月額換算)が45万5000円。年収にして546万円で就労したと想定されます。これに対し、妻は専業主婦や扶養内パートなど、厚生年金への加入年金がなく国民年金のみの受給となるケースです。

こうした夫婦の合計年金が23万2784円となり、2カ月分がまとめて支給されるのです。とはいえ、こちらの年金は「夫婦2人分」である点に注意しましょう。

2.1 【働き方・収入ごと】さまざまなケースの年金目安額

標準的な夫婦以外の受け取り額のイメージは次のとおりです。

それぞれのモデル金額は次のとおりです。

①厚生年金期間中心(納めた期間20 年以上)の男性:17万3457円(前年比+3234円)
②国民年金期間中心(納めた期間20 年以上)の男性:6万2344円(+1156円)
③厚生年金期間中心(納めた期間20 年以上)の女性:13万2117円(+2463円)
④国民年金期間中心(納めた期間20 年以上)の女性:6万636円(+1127円)
⑤国民年金期間中心(納めた期間20 年以上)の女性:7万6810円(+1431円)

厚生年金を納めている方は、所得水準等によって受取額が大きく変わります。自分や家族の収入や納めている年金額を確認して、自分が受け取る年金額の見通しを持っておきましょう。

次は、今のシニア世代が実際に受け取っている年金額についても見ていきます。