1.1 高齢者世帯の生活意識を調査した結果

  • 大変苦しい→25.2%
  • やや苦しい→30.6%
  • 普通→40.1%
  • ややゆとりがある→3.6%
  • 大変ゆとりがある→0.6%

半数以上である55.8%が「大変苦しい」「やや苦しい」と回答しており、「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と回答した世帯はわずか4.2%となりました。

なお、「普通」と回答した世帯は40.1%となり、「せめてここを目指したい」と思う現役世代の方も多いのではないでしょうか。

生活意識に影響を与える要素としては、収入の多さや生活レベル、貯蓄の有無や世帯人数などさまざまなものが複雑に絡んでいると考えられます。

このうち、貯蓄額についてくわしく見ていきましょう。

2. 【貯蓄4000万円以上】を保有する65歳以上世帯はどれほどいる?

現在、「貯蓄4000万円以上」を保有する65歳以上世帯はどれほどいるのでしょうか。

総務省統計局が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」より、「世帯主が65歳以上」のデータを見てみましょう。

二人以上世帯のうち「世帯主が65歳以上のシニア世帯」貯蓄額の平均・中央値

二人以上世帯のうち「世帯主が65歳以上のシニア世帯」貯蓄額の平均・中央値はいくら?

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」

世帯主が65歳以上の二人以上世帯では、平均貯蓄額が2509万円、中央値が1658万円となりました。金額だけを見ると高く感じるかもしれません。

このうち、貯蓄額4000万円以上の世帯は20.0%を占めています。参考までに、金額ごとの世帯割合も見ていきましょう。