4. 今のうちから「年金を増やすための方法」を検討しよう
本記事では、年金から天引きされる税金・社会保険料の内訳とあわせて、厚生年金「月20万円」の手取り額について紹介してきました。
国民年金と厚生年金を合わせて「月20万円以上」受け取っている人は、全体のわずか1割程度にとどまります。
さらに、その1割の人であっても、実際の手取り額はおおよそ16万円前後となり、それ以下の手取りとなる人が多いと考えられます。
将来の年金に不安を感じている方は、今のうちに少しでも年金額を増やすための対策を検討しておくことが重要です。
たとえば、国民年金は未納期間があると受給額が減ってしまうため、未納がある場合は早めに追納しておくことが大切です。
また、厚生年金に加入している場合は、現役時代の収入を上げることで将来の年金額を引き上げることができます。
このように、国民年金・厚生年金それぞれにおいて年金額を増やす工夫があるため、老後に備えて早めに情報を集め、対策を進めておきましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「所得金額の計算方法」
- 練馬区「国民健康保険料の計算方法(令和7年度)」
- 練馬区「65歳以上の方の介護保険料の決め方」
- 国税庁「No.1199 基礎控除」
- 練馬区「住民税の税率・税額計算の流れ」
- 練馬区「練馬太郎さん家族の計算例(令和7年度住民税)」
中本 智恵