6月13日、国会で年金制度改正法が成立しました。その中の一つとして、厚生年金等の標準報酬月額の上限について「月65万円→75万円」へ段階的引上げが決まりました。

これにより、従来以上に現役時代の賃金に見合った年金を受給できるようになる予定です。

厚生労働省「厚生年金等の標準報酬月額の上限の段階的引上げについて」によれば、試算にはなりますが、今回の変更により賃金等が月75万円以上の方の場合、10年間、保険料(本人負担分)が月9100円(社会保険料控除の考慮で月約6100円)増えることになりますが、老後に月約5100円(年金課税の考慮で月約4300円)増額した年金が受給開始から一生涯受け取れることになる予定です。

厚生労働省「厚生年金等の標準報酬月額の上限の段階的引上げについて」

 厚生労働省「厚生年金等の標準報酬月額の上限の段階的引上げについて」

出所:厚生労働省「厚生年金等の標準報酬月額の上限の段階的引上げについて」

老後の年金については、不安を感じてはいるものの、その平均受給額をあまり知らないという方も少なくないでしょう。

今回は厚生年金と国民年金についてその平均受給額と都道府県別の平均額をご紹介します。