3. 将来の年金受給額は増やせないの?
「平均年金月額を増やす方法はないの?」
最後に、このような疑問を持つ方に年金受給額を増やす方法を簡単に紹介しておきます。
- 国民年金を満額受給できるように40年間加入する(追納できる場合には追納する)
- 付加年金に加入する
- 厚生年金に加入する働き方をする
- 厚生年金であれば、収入を増やす
- 60歳以降も働いて厚生年金保険料を納める
- 年金を繰下げ受給する
厚生年金は収入に応じた保険料を納め、はじめにご紹介したようにその上限が上がります。
また、今回の年金制度改正法ではパートで働く方の106万円の壁も撤廃となる予定であり、国民年金のみでなく厚生年金に加入する働き方をする方が増えることも考えられるでしょう。
公的年金だけでも現役時代から増やす方法はあります。いずれもメリット・デメリットはありますから、まずは情報収集をしてみましょう。
また、公的年金だけでなく私的年金や貯蓄で老後に備えることも重要です。これを機に老後資金について考えてみてくださいね。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
東京女子大学哲学科卒業後、野村證券株式会社に入社。国内外株式や債券、投資信託、保険商品などの提案・販売を通じ、主に個人顧客や富裕層向けの資産運用コンサルティング業務に従事。特に株式や債券、投資信託の提案を得意とし、顧客ニーズやライフプランに寄り添った提案が強み。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、雇用、退職金、貯蓄、資産運用、新NISA、キャリアなどをテーマに編集・執筆を行う。3児のひとり親であり中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年9月4日更新)。