夏期のボーナスの支給が始まっています。ボーナスは民間企業に加え、公務員にも支給されます。国家公務員は毎年職員に支給したボーナス金額を公表しています。

今年のボーナスは地方公務員と比較してどれくらいの差があるのでしょうか。

この記事では、国家公務員と地方公務員のボーナスを比較します。

1. 国家公務員の夏のボーナスは「7.2%増」

今夏の国家公務員(管理職を除く行政職職員)のボーナスは、約70万6700円でした。

「国家公務員(管理職を除く行政職職員)」夏のボーナス《2025年》

「国家公務員(管理職を除く行政職職員)」夏のボーナス《2025年》

出所:内閣官房「令和7年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」

平均支給額は、支給月数と平均給与額を掛けて算出します。上記のように支給月数・平均給与額ともに昨年同期から増えており、支給金額は約4万7300円(7.2%)増えました。

支給額が増加した理由は、以下の2つです。

  • 人事院勧告に基づく給与法改正等により、期末・勤勉手当の支給月数が昨年比で0.05月分増加したこと
  • 人事院勧告に基づく給与法改正で俸給が増額したことなどにより、平均給与額が増加したこと

人事院では、公務員の給与を民間水準にあわせるよう国会・内閣へ勧告する「人事院勧告」をしており、これにより給与が変動するようになっています。今回の給与法改正では、支給月数・平均給与額ともに増額したため、ボーナス金額もアップしています。

なお、特別職については、身分に応じて250万円〜590万円台までの金額が支給されています。

「国家公務員(特別職)」夏のボーナス《2025年》

「国家公務員(特別職)」夏のボーナス《2025年》

出所:内閣官房「令和7年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」


現在、行財政改革推進のために、内閣総理大臣はボーナスの30%、国務大臣は20%を国庫に返納しています。

次章では、国家公務員と地方公務員のボーナスを比較してみましょう。