夏期のボーナスの支給が始まっています。ボーナスは民間企業に加え、公務員にも支給されます。国家公務員は毎年職員に支給したボーナス金額を公表しています。
今年のボーナスは地方公務員と比較してどれくらいの差があるのでしょうか。
この記事では、国家公務員と地方公務員のボーナスを比較します。
1. 国家公務員の夏のボーナスは「7.2%増」
今夏の国家公務員(管理職を除く行政職職員)のボーナスは、約70万6700円でした。
平均支給額は、支給月数と平均給与額を掛けて算出します。上記のように支給月数・平均給与額ともに昨年同期から増えており、支給金額は約4万7300円(7.2%)増えました。
支給額が増加した理由は、以下の2つです。
- 人事院勧告に基づく給与法改正等により、期末・勤勉手当の支給月数が昨年比で0.05月分増加したこと
- 人事院勧告に基づく給与法改正で俸給が増額したことなどにより、平均給与額が増加したこと
人事院では、公務員の給与を民間水準にあわせるよう国会・内閣へ勧告する「人事院勧告」をしており、これにより給与が変動するようになっています。今回の給与法改正では、支給月数・平均給与額ともに増額したため、ボーナス金額もアップしています。
なお、特別職については、身分に応じて250万円〜590万円台までの金額が支給されています。
現在、行財政改革推進のために、内閣総理大臣はボーナスの30%、国務大臣は20%を国庫に返納しています。
次章では、国家公務員と地方公務員のボーナスを比較してみましょう。