2. 「国家公務員」と「地方公務員」ボーナスの差はいくら?
国家公務員と地方公務員のボーナスの金額は、以下のとおりです。
2.1 【比較】国家公務員と地方公務員のボーナス
【比較】国家公務員と地方公務員のボーナス

出所:内閣官房「令和7年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」、内閣官房「令和6年12月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」、総務省「令和6年地方公務員給与の実態 第5表 職種別職員の平均給与額」をもとに筆者作成
※国家公務員については、令和7年6月期の平均支給額と令和6年12月期の平均支給額を足し合わせている。
※地方公務員については、期末手当87万2164円、勤勉手当74万2101円を足し合わせている。
- 国家公務員(管理職を除く行政職職員):約135万9500円
- 地方公務員(一般行政職):161万4265円
国家公務員は夏冬あわせて約135万円ですが、地方公務員は夏冬合計で約160万円と、25万円ほどの差があります。
地方公務員のほうがボーナスが高いのは「地域手当」の存在があるためです。地域手当とは、勤務地の物価や生活費の格差を埋めるために支給されるものです。
2.2 地方公務員のほうがボーナスが高いのは「地域手当」の存在?!
上表のように、東京都や大阪府など、比較的物価が高い都市部では、多く支給される傾向にあります。一方、地方では低めの傾向にある自治体も存在します。なかには数百円程度しか支給されない自治体もあるようです。
この地域手当は、ボーナスの算定基礎に含まれます。特定の地域でボーナスが高くなるため、地方公務員のボーナスの平均金額が国家公務員の平均を上回っているのです。国家公務員でも地方機関に勤める職員には地域手当が支給されます。しかし、国家公務員は本府省で勤める職員もおり、地域手当が支給される人は限られます。そのため、こうした逆転現象が発生しているのです。
次章では、ボーナスの使途について考えてみましょう。