2.2 夫婦共に国民年金のみの場合、毎月約17万円の赤字

夫婦共に自営業などで国民年金のみを受け取る場合、受給額は合計で11万5742円(5万9965円+5万5777円)となり、毎月17万1135円(11万5742円-28万6877円)の赤字となる計算です。

もちろん、例えば不動産を所有しており不動産収入といった年金以外の収入が得られる場合があったり、住んでいるエリアによっては生活費がそれほどかからなかったりするケースもあるでしょう。

しかし、老後の収入が国民年金だけの場合、年金だけでは生活費の半分もカバーできない可能性があることは留意しておく必要があるといえます。

3. 家庭の状況に合わせて取り組みやすい「資産形成の方法」を考えましょう

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老後に受給できるのが国民年金のみの場合は、年金以外でも老後資金の準備をしておく必要があります。

国民年金保険料をできるだけ満額に近い金額を納めることはもちろん、付加年金や国民年金基金への加入を検討するのも一つの方法です。

ほかにも、毎月一定金額ずつを積み立てたり、新NISAやiDeCoといった制度を活用して資産形成する方法もあります。

家庭の状況に合わせて取り組みやすい資産形成の方法を選び、できるだけ早い段階から老後資金の準備を始めることをおすすめします。

参考資料

木内 菜穂子