では、日本の株式市場の時価総額はどの程度なのでしょうか。

日本取引所グループによれば、2018年11月30日の東証一部の株式時価総額は620兆6579億円。11月末からTOPIXが15%程度下落していることから、現時点の株式時価総額は527兆5600億円程度ではないでしょうか。

一方、日本の名目GDPはどの程度かというと、546.7兆円(季節調整済ベース)。GDP統計は過去データということもありますが、そのデータをそのまま活用すれば、バフェット指標は100%を下回り、96%程度となります。

バフェット指標はサブプライムローン時には110%を若干下回る水準、またアベノミクス時には110%を大きく超えていましたから、現在の株価が下落した水準は大きく調整したと言えます。

では、バフェット指標は最悪の場合どの程度まで落ち込むのでしょうか。

リーマンショック級の調整でのバフェット指標

では、リーマンショック級の株価の暴落が起きればどこまでバフェット指標は落ち込むのでしょうか。