株価という「落ちるナイフ」はいくらで突き刺さるのか

TOPIXのサイクルとバフェット指標に見る下値

Creativa Images/Shutterstock.com

残念ながら日本株はこれまでの米国株のように景気循環をこなしながら株価が右肩上がりになる資産ではありませんでした。

機関投資家のようなプロ投資家の間では、「日本株はTOPIXの800ポイントで買い、1800ポイントになったら売り」というトレードが一番機能するということはよく話題に出ます。

実際に、TOPIXをバブル経済崩壊後の1992年から直近12月25日までの終値を見ると図のような動きを示しています。

ご覧の通り、ITバブル、サブプライムローンバブル、また今回のアベノミクスによる景気拡大で、TOPIXでみた際に1800ポイント辺りで大きく跳ね返されています。

株価が好調な際に「日経平均株価は3万円を超える!」などという論調も見られましたが、実際には、そうした予想は実現せず、今回のような大きな株価下落となっています。

では、なぜ日本株は「シクリカル・グロース(循環をしながらの成長)」とならず、単に「シクリカル」で終わってしまうのでしょうか。

バフェット指標で見る株価の過熱感

株価の過熱感や売られ過ぎを知るのに、株式市場の時価総額を名目GDPで割った数字をみるというアプローチがあります。世界で最も有名な投資家であるウォーレン・バフェットにちなんで「バフェット指標」といわれることがあります。

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。

あわせて読みたい

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。