4. 年金生活者支援給付金、もし夫婦で対象だと「2人分で合計で最大約13万円もらえる?」

夫婦2人暮らしをされている世帯で、それぞれ支給要件を満たしている方もいると思います。そんな時は、夫婦それぞれに年金生活者支援給付金は支給されます。

例えば、夫婦2人が老齢年金生活者支援給付金の支給要件を満たし、対象者になったとします。

老齢年金生活者支援給付金の基準額(月額)は5450円です。夫婦2人とも、この金額通り受給できる場合、1人あたり年間で最大約6万5千円を受け取れます。そのため、夫婦2人合わせると、年間で最大約13万円を受け取ることができ、生活費や医療費の補填として大きな助けになります。

3カ所の記入でかんたん手続き

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出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度 特設サイト」

また、給付金の手続きをした翌月分から原則支給の対象となります。すでに年金を受給していて新たな給付金の対象者には、毎年9月の第1営業日から「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が順次郵送されます。必要事項を記載し、切手を貼ってポストに投函すれば手続きは完了です。

4.1 【年金生活者支援給付金】一度の手続きで「いつからいつまで」もらえる?

年金生活者支援給付金は、一度手続きをしてしまえば、原則として2年目以降のお手続きは不要です。毎年、前年の所得などに基づいて自動的に支給判定が行われ、その結果がその年の10月分から翌年9月分までの1年間に反映される仕組みになっています。

5. 年金生活者支援給付金、「確認と申請」が大切

今回は、年金生活者支援給付金について、老齢・障害・遺族の3種類それぞれの対象や金額、申請方法を整理しました。
この給付金は、年金を受給している方でも一定の所得要件を満たさなければ支給されません。また、申請をしなければ1円も受け取れない点は大切なポイントです。

夫婦で対象になれば、年間で最大約13万円を受け取れる可能性もあります。暮らしの安心につながる制度ですが、意外と知られていないことも少なくありません。

自分やご家族が対象となるかどうかを確認することが第一歩です。厚生労働省や日本年金機構の公式情報も活用しながら、しっかり手続きしていきましょう。制度を知り、前向きに暮らしに取り入れることが、安心した生活への近道になります。

参考資料

長井 祐人