10月下旬になり、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってきました。街路樹が色づき始め、秋の深まりを感じる季節ですね。気温が下がると、暖房費や光熱費など、冬に向けての出費も少しずつ気になってくる時期でもあります。特に年金生活を送るシニア世代にとっては、限られた収入の中でのやりくりに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

実は、国や自治体では高齢者の暮らしを支えるために、さまざまな給付金や手当、補助金の制度が用意されています。これらを上手に活用することで、家計の負担を軽減し、安心して冬を迎えることができます。

今回は、シニア向けの「給付金・手当・補助金」を5つご紹介します。受給するには手続きが必要となっているため、ぜひ参考にしてください。

1. 労働人口に占める「65歳以上の割合」は年々上昇傾向に…。

内閣府の「令和7年版高齢社会白書 第2節 高齢期の暮らしの動向」によると、2024年の労働人口は6957万人であり、そのうち65歳以上が13.6%を占め、今後も増加傾向が続くとされています。

さらに、性別で見ると60歳代後半では男性の6割超、女性の4割超が就業していることが示されています。