4.3 仕事関連のお金3:「高年齢雇用継続基本給付」

高年齢雇用継続給付は、60歳以上65歳未満で働き続ける人を対象とした給付金です。60歳になった時点と比べて賃金が一定割合下がった場合に支給されます。

高年齢雇用継続給付:支給要件

  • 対象者:雇用保険の被保険者期間が5年以上ある60歳以上65歳未満の雇用保険の被保険者
  • 支給条件:賃金が60歳到達時の75%未満となった状態で働き続ける場合

高年齢雇用継続給付:支給率

  • 支給額:最高で賃金額の10%(※)相当額
    ※2025年3月31日以前に高年齢雇用継続給付の支給要件を満たす人は15%

【早見表】高年齢雇用継続給付(2025年4月1日以降)

老齢年金を受給しながら、厚生年金に加入して「高年齢雇用継続給付」を受け取る場合、在職による年金の支給停止に加え、最大で標準報酬月額の4%(※)に相当する金額が支給停止となる点に留意しておく必要があります。
※2025年3月31日以前に高年齢雇用継続給付の支給要件を満たす人は6%

5. 制度を知ることが、安心して老後を迎える第一歩

本記事では、シニア向けの「給付金・手当・補助金」を5つ紹介しました。

これらの制度は、高齢期の生活を少しでも安定させるために設けられた公的支援であり、生活の負担を和らげる重要な役割を果たしています。

近年は物価や光熱費の上昇も続いており、特に固定収入で暮らすシニア世帯にとって、こうした制度を正しく理解し、必要に応じて活用することがますます大切になっています。

給付金や手当は、申請しなければ受け取れないものが多いのが実情です。制度を知ることが、安心して日々を過ごす第一歩。これを機に、ご自身やご家族の状況に合った支援制度を確認してみてはいかがでしょうか。

※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。

参考資料