3.3 持家を処分して老人ホームに入所する
不動産を完全に手放して安心して生活したいのであれば、持家を処分して老人ホームや介護施設への入所も検討しましょう。
要介護3以上の状態なら「特別養護老人ホーム」の利用を検討するとよいです。公的な施設のため、民間の老人ホームよりも費用を抑えられます。終身利用が前提のため、持家を手放してしまっても安心です。
介護状態が重度ではない場合や、老後の人生を充実させたい場合は、民間の老人ホームへの入所を考えましょう。家族以外の人と触れ合えたり、イベントに参加して今までとは違う日常生活を送れたりするのがメリットです。親族の介護を受けていてこれ以上迷惑をかけたくない場合や、一人暮らしが不安な場合などに適しています。
ただし、費用は老人ホームによって異なります。また、空き状況なども確認しなければならないため、入所までに時間がかかる可能性もあるでしょう。
4. まとめ
高齢者は多くが持家に住んでいますが、持家は維持費や管理の手間がかかります。とくに体を動かすのが難しくなる老後は、不動産の管理自体がままならない場合もあるでしょう。
とはいえ、賃貸物件に住める可能性は、まだまだ高くありません。持家の処分の仕方や活用の仕方を考えつつ、自身・家族の負担を減らせる方法を選択して、老後生活を楽しみましょう。
参考資料
石上 ユウキ