夏にボーナスが支給される方は、使いみちはもう決まっているでしょうか?

高額な買い物の支払いに充てたり住宅ローンの返済に充てたりなど、ご家庭によりさまざまでしょう。

ボーナスのようにまとまったお金が入ったときは貯蓄のチャンスでもあります。

すでに使い道が決まっていて貯蓄に回せない場合でも、貯蓄について考える良い機会といえます。

そこで本記事では、二人以上世帯・単身世帯の年代別の平均貯蓄額を解説していきます。

お金が貯まる人の3つの特徴もご紹介しますので、併せて参考にしてください。

1. 年代別の貯蓄額|二人以上世帯「平均値と中央値」はいくら?

二人以上世帯の貯蓄額について、金融経済教育推進機構(J-FLEC)が公表している「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考に、平均値と中央値を見ていきます。

なお、「平均値」と「中央値」は別々のものを示す値であるため、違いを確認しておきましょう。

平均値とはデータの値の合計をデータの個数で割った値のことです。

データの全体を把握しやすいですが、極端に大きなまたは小さな値があると、その影響を受けやすく実際の平均とはかけ離れることがあります。

一方、中央値とはデータの値を小さい順に並べたときに、ちょうど真ん中になる値のことです。

データの極端な値に左右されずに、実態に近い中心値が把握しやすいですが、全体を把握するには適していません。

こういった特徴から、平均額を把握する際には平均値と中央値の双方を合わせて見ることが大切です。

では、二人以上世帯の平均貯蓄額を年代別に見ていきましょう。

「二人以上世帯の貯蓄額」平均値と中央値

「二人以上世帯の貯蓄額」平均値と中央値

出所:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」 をもとに筆者作成

貯蓄額の平均値が1000万円を超えるのは、50歳代になってからが多くなっています。

その後60歳代になると急激に平均値が上がり、2000万円を超えます。

これは、退職金を受け取ることが1つの理由として考えられるでしょう。

しかし、中央値は40歳代・50歳代で250万円、60歳代でも650万円となっており、貯蓄が進んでいる世帯もあれば十分な備えができていない世帯も少なくないことがわかります。