2. 年代別の貯蓄額|単身世帯「平均値と中央値」はいくら?

次に、単身世帯の貯蓄額の「平均値と中央値」を確認していきます。

二人以上世帯と同様に、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」のデータを参考にします。

「単身世帯の貯蓄額」平均値と中央値

「単身世帯の貯蓄額」平均値と中央値

出所:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」 をもとに筆者作成

単身世帯では、世帯人数がひとりということもあり、どの年代においても平均値・中央値ともに二人以上世帯より少額になっています。

また、平均値と中央値の差が二人以上世帯よりも大きく開いており、60歳代においては平均値が1679万円なのに対し中央値は350円という結果になっています。

定年退職を迎える年代で中央値が350万円だと、いざというときの費用がカバーできない可能性があるでしょう。

ここまで、年代ごとの二人以上世帯・単身世帯の平均貯蓄額を見ていきました。

自分の貯蓄額は平均と比較して高いのか低いのか把握できたでしょうか。

もし平均より低かったり、ご自身の目標とする貯蓄額に達していなかったりした場合でも、これから計画的に貯蓄を始めれば、将来のための資産形成をしていくことは可能です。

3. お金が貯まる人の3つの共通点

「お金がなかなか貯まらない」という方は、お金が貯まる人の特徴を知ると自分の資産形成方法の役に立つでしょう。

お金が貯まる人に共通する特徴を3つご紹介していきます。

3.1 お金が貯まる人の共通点(1)家計収支を定期的に確認し把握している

お金が貯まる人は、家計収支を定期的に確認することでお金の流れを見える化し、きちんと把握しています。

毎月いくらの収入があり、何にいくら使っているのかを把握していなければ、家計の無駄や改善点を見つけることは難しいです。

お金の流れが見えてくると、いくら貯蓄に回せるかや、節約できる箇所を確認しやすいです。

家計簿をつけるのが基本ですが、時間や手間を省きたい場合は家計簿アプリを活用するのも良いでしょう。

使い勝手の良いものを選んで、日々のお金の管理に役立てましょう。