働き方の多様化が進む昨今。Job総研(パーソルキャリア)の調査によると、職場で孤独を感じた経験がある人は69.2%にのぼることがわかりました。

調査結果からは、年代や役職による特徴も見えてきました。

結果の詳細を見るとともに、部長・課長・係長といった役職別の平均的な賃金を紹介します。

今後のキャリアを考える上で参考にしてみてください。

1. 「職場で孤独を感じた経験がある」69.2%も!年代や男女別の特徴は?

Job総研(パーソルキャリア)は2025年6月9日、「2025年 職場の孤独実態調査」の結果を公表しました。

576人の社会人男女を対象に行われたもので、職場で孤独を感じた経験とその場面、孤独感の実態、職場の孤独感が及ぼす影響や対策について調査されたものです。

職場で孤独を感じた経験がある割合は69.2%で、内訳は「とてもある」が18.2%、「ある」が26.2%、「どちらかといえばある」が24.8%でした。

年代別・男女別の特徴を見ていきましょう。

1.1 職場で孤独を感じた経験が「ある派」の年代別割合

  • 20歳代:68.3%
  • 30歳代:73.1%
  • 40歳代:62.1%
  • 50歳代:73.8%

1.2 職場で孤独を感じた経験が「ある派」の男女別割合

  • 男性:72.2%
  • 女性:64.0%

2. 「職場で孤独を感じた経験がある」役職別に違いも

役職別での特徴も見られました。

2.1 職場で孤独を感じた経験が「ある派」の役職別割合

  • 一般社員:67.0%
  • 主任クラス:80.7%
  • 係長クラス:63.5%
  • 課長クラス:72.1%
  • 部長クラス以上:64.1%

中間管理職に位置する「主任クラス」が最も高く、係長では一度割合が減るものの、課長クラスでは再びあがることがわかりました。

また、孤独を感じた場面として「人間関係が希薄だと気づいた時」が34.8%で最多となり、次に「職場で雑談が少ない時」が33.6%、「上司や同僚に相談しにくい時」が28.3%と続きました。

仕事やメンタルへの影響があると回答した人が83.0%になることから、見逃せない問題といえます。

職場環境に不満・不安があると、転職を考える人もいると思います。しかしキャリアダウンになるケースも少なくなく、今の会社で昇進を目指すか、年収が下がっても新しい職場にチャレンジするのかなど、悩みがつきないのではないでしょうか。

3. 管理職よりスペシャリストを希望する人は74.0%

ヒューマンホールディングス株式会社が実施した「40歳のキャリア実態と『なりたい自分』意識調査2025」によると、「スペシャリスト志向」の人が74.0%であることがわかりました(「スペシャリスト19.5%」「どちらかといえばスペシャリスト54.5%」の合計値))。

「管理職に向いていないから」「管理職になりたくないから」「専門性を高めたいから」などの理由が見られます。

調査では、20歳代のときに想定していた年収と今の年収にギャップがあることもわかりました。

今後のキャリアを考える上で、気になるのは年収事情だと思われます。管理職を避ける人が多い現代ですが、もし中間管理職になれば年収アップは望めるのでしょうか。

4. 中間管理職の平均年収はいくら?「部長・課長・係長」で比較

最後に厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 役職別」を参考に、中間管理職「部長・課長・係長」の平均的な給与を見ていきましょう。

4.1 【男性】役職別の賃金一覧表

  • 部長級:63万6400円
  • 課長級:52万2400円
  • 係長級:39万6300円

4.2 【女性】役職別の賃金一覧表

  • 部長級:54万9900円
  • 課長級:45万8100円
  • 係長級:35万4000円

4.3 【男女計】役職別の賃金一覧表

  • 部長級:62万7200円
  • 課長級:51万2000円
  • 係長級:38万5900円

役職があがるほどに賃金が上昇している様子がわかります。

あくまでも全国平均ではありますが、役職があがれば一定金額の上昇は望めるといえるでしょう。

ただし、管理職になることで残業代がなくなったり、労働時間が延びたり休日出勤が増えたりするケースもあります。

給与はキャリアを考える上で非常に重要な要素である一方で、職場の環境やワークライフバランスなどは総合的に考えていきたいですね。

5. まとめにかえて

「職場で孤独を感じる」と回答した割合や、年齢・男女・役職別の傾向を見ていきました。

「主任クラス・課長クラス」が多い傾向にあり、また別の調査では「管理職よりスペシャリスト志向」の人が多いこともわかりました。

給与面だけでなく、自身のやりがいやワークライフバランスなども含め、総合的に検討することが求められます。

【編集部よりご参考】

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、年間を通じて勤務した給与所得者は約5076万人で、平均年収は約460万円となっています。

  • 全体 460万円
  • 男性 569万円
  • 女性 316万円

全体の平均年収は460万円ですが、男女間では約250万円の差が確認されています。

【全体・男女全体】正社員(正職員)の平均年収は以下のとおりです。

  • 全体 530万円
  • 男性 594万円
  • 女性 413万円

また、【全体・男女全体】正社員(正職員)以外の平均年収は次のとおりです。

  • 全体 202万円
  • 男性 269万円
  • 女性 169万円

正社員・正社員以外での給与格差も浮彫となっています。

参考資料

マネー編集部年収班