4. 元信用金庫職員の視点で考える「年金と向き合うことの重要性」
今回は、株式会社400Fの調査結果をもとに、老後の不安と年金の実態、そして「ねんきん定期便」への理解状況について解説しました。
筆者は元信用金庫職員として、これまで数多くの方の資産相談を受けてきましたが、実際に自分の年金受給額を正確に把握している人は多くありませんでした。調査でも明らかになったように、多くの方が「生活費」や「医療費」といった将来の支出に不安を感じる人が多い中で一方、年金額には個人差が大きく、厚生年金の平均額だけを見ても実態は見えてきません。だからこそ、自分の将来の年金見込額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で早めに確認しておくことが大切です。
将来に備えるためには、まず自分の立ち位置を知ることが第一歩です。年金と向き合うことは、老後の不安を「自分ごと」として前向きに捉えるきっかけになるはずです。
参考資料
野平 大樹