3. 【ねんきん定期便】「若年層のほぼ半数以上が理解不足という結果に」
「オカネコ 老後資金に関する調査」内の「『ねんきん定期便』の内容を普段どの程度確認していますか/いましたか?」の問いに対しては、50歳代や60歳代以上は半数以上が「ある程度理解している」との一方で、特に30歳代以下では「あまり理解していない」が38.0%、「全く理解していない」が18.5%と、合計56.5%が内容を十分に理解できていないことが明らかになっており、若年層における「ねんきん定期便」の理解不足が明らかになりました。
3.1 「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で年金見込額を確認しよう
年金は、受給が始まると「年金振込通知書」で具体的な金額が確認できますが、それ以前でも「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を利用して将来の見込額を把握することが可能です。
「ねんきんネット」は、日本年金機構が提供するウェブサイトで、いつでも最新の年金記録の確認や老齢年金の見込額試算ができます。登録は基礎年金番号やメールアドレス、またはマイナンバーカードを利用して行えます。
一方、「ねんきん定期便」は、毎年誕生月に郵送される書類です。35歳、45歳、59歳といった節目には封書で、それ以外の年はハガキ形式で届きます。50歳未満の方にはこれまでの加入実績に応じた年金額が、50歳以上の方には老齢年金の種類と見込額(年額)が記載されるなど、年齢によって内容が異なります。
50歳未満の人に送られる「ねんきん定期便」
50歳以上の人に送られる「ねんきん定期便」
現在のシニア世代の年金額を見ると、「あれ、思ったより少ないな」と感じる方もいるかもしれません。でも現役世代のうちから、自分が将来どれくらいの年金をもらえるのかを知っておくことは、老後に向けてお金の計画を立てる上でとっても大切です。早めに自分の年金がどれくらいになるかを知っておけば、「じゃあ、あとこれくらい準備しておこう」と具体的な対策を考えることができます。