6. ネット銀行の相続手続きで「注意すべきポイント」や「事前にできる対策」とは?
故人がネット銀行の口座を持っていた場合、相続手続きでどのようなことに注意したらよいのでしょうか。
事前にできる対策についても解説します。
6.1 ネット銀行の相続手続きで「注意すべきポイント」とは?
ネット銀行の場合、通帳がないため家族が口座の存在に気づきにくい点も問題のひとつです。
メールの履歴や銀行からの通知書を確認すると、どのネット銀行を利用していたか分かる可能性があります。
6.2 ネット銀行の相続手続きで「事前にできる対策」とは?
ネット銀行は利便性が高い反面、相続時の手続きが複雑になりやすいです。
残されたご家族が、スムーズな対応ができるよう準備をしておくとよいでしょう。
ネット銀行の相続手続きに向けた事前の対策として、エンディングノートに記録しておいたり、口座情報を家族と共有したりすることが大切です。
7. 元気なうちに「家族のための準備」をしておきましょう
銀行口座は、口座の持ち主本人が管理・利用するもので、たとえ家族であっても勝手に使うことはできません。
もし名義人が亡くなった場合、その預金や借金は、法律で定められた相続人全員の同意にもとづいて分けられることになります。
相続手続きがスムーズに進むこともありますが、相続人の中に連絡が取りにくい人がいたり、生前に特定の人だけがお金をもらっていたりすると、手続きが長引くことも少なくありません。
お盆や年末年始など、ご家族が集まる機会に全員で家の財産状況を話し合っておくことも大切です。
しかし、さまざまな事情により事前の話し合いが難しい場合は、前もってエンディングノートに資産状況などを詳しく書いておくと、いざという時の手続きがスムーズに進みやすくなります。
大切な人たちが将来に不安を感じることなく安心して過ごせるように、相続について前向きに考えておくことも、思いやりのある準備の一つと言えるでしょう。
参考資料
矢武 ひかる