8月に入り、厳しい暑さが続いています。体力だけでなく、お金の面でも負担が大きくなる時期ですね。暑さを避けて外出を控えると、家で過ごす時間が増え、その分、電気代や食費がかさみがちです。

こうした中で、年金で暮らしている方の中には、「今の年金で本当にやっていけるのかな…」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、公的年金の平均受給額に加えて、厚生年金をもらっている人のうち、月に10万円以上、15万円以上、20万円以上、30万円以上を受け取っている人が、どのくらいいるのかをわかりやすく紹介します。

他の人の年金額を知ることで、自分のこれからの暮らし方を考えるヒントになるかもしれません。暑さが厳しいこの時期、自分の年金について少しだけ見直してみましょう。

1. 【2025年度】「国民年金」と「厚生年金」の年金額例はいくら?

公的年金の支給額は、物価の変動や現役世代の賃金水準を踏まえて、毎年度見直される仕組みとなっています。

2025年度については、前年度比で1.9%の引き上げが実施されました(※)

※厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」2025年1月25日公表

【最新版】2025年度「国民年金」と「厚生年金」の年金額例

2025年度最新の「国民年金」と「厚生年金」の年金額例

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

厚生労働省が公表した「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によれば、モデル世帯(※1)の夫婦2人分の年金額は月額23万2784円となっています。

また、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。

仮に夫婦2人とも満額の国民年金を受給する場合、その合計額は月13万8616円となります。

※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額

次章では公的年金の仕組みや、現代のシニア世代が受け取る年金データを見ていきます。