5. 「ねんきんネット」と「ねんきん定期便」とは?

「年金生活者支援給付金」やシニア世帯の平均年金月額についてご紹介してきました。

2025年度分(4月分~)の年金は6月から支給されていますが、気になるのは「自分が将来、あるいは現在受け取れる年金額はいくらなのか」ということではないでしょうか。

ご自身の年金額を知るには、日本年金機構の「ねんきんネット」を活用するのがおすすめです。

入力画面で自身のさまざまな条件を設定すれば、将来受け取る老齢年金の見込額を試算できます。

「ねんきんネット」は、パソコンやスマートフォンから原則24時間365日アクセスでき、ご自身のタイミングで手軽に確認できます。

なお、将来の見込額は誕生月に合わせて郵送で届く「ねんきん定期便」でも確認することができます。

6. まとめにかえて

今回は「年金生活者支援給付金」についてご紹介しました。

年金生活者支援給付金は、生活の支援を図ることを目的とした制度です。

2025年度の給付基準額は増額改定されていますが、物価上昇には追い付いていないため、年金生活が大きく改善されるほどの給付額ではないかもしれません。

しかし、物価高で家計収支が厳しくなっているいま、年金生活者支援給付金の支給対象となる場合、申請手続きを行うことで生活の助けになることが期待できます。

支給対象となる方は、申請漏れがないよう気を付けましょう。

また、公的年金の平均受給月額についても言及しましたが、やはりこちらは個人差が大きくなります。

老後に必要なお金も人それぞれ違うので、まずは「自分だったらいくらあれば安心して生活できるのか」を考え、年金だけでは足りない場合いまから資産形成について考えていくことが大切です。

預貯金のほかにも、新NISAやiDeCoなどの制度を活用した資産形成の手段もありますので、自分の考えに合った方法を選んで老後に向けた準備をはじめていきましょう。

参考資料

矢武 ひかる