10月になり、秋の健康診断やインフルエンザ予防接種の案内が届くこの時期、医療や健康への関心が高まります。そんな中、忘れてはいけないのが「国民健康保険料」の存在です。

国民健康保険は、自営業やフリーランス、退職後の方などが加入する公的医療保険制度ですが、その保険料負担は決して軽くありません。

2025年度は、国民健康保険料の上限額が106万円から109万円へ引き上げられ、年間で100万円以上を支払うケースもあります。

主に自営業や無職の方などが加入する公的な健康保険である、国民健康保険。その保険料の負担は決して軽くありません。

「なぜこんなに高いの?」「自分はいくら払うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

そこで本記事では、国民健康保険料の仕組みや、所得500万円の場合の目安額をわかりやすく解説します。秋の健康管理とあわせて、家計の健康も見直してみませんか。

1. 【意外と知らない】「国民健康保険」とは?

日本では国民皆保険制度が採用されており、すべての人がいずれかの公的医療保険に加入しています。

そのため、就職や転職の際に健康保険の切り替え手続きが必要となります。

  • 協会けんぽ…中小企業で働く従業員
  • 組合管掌健康保険…大企業で働く従業員
  • 共済組合…公務員や私立教職員
  • 船員保険…船員
  • 後期高齢者医療制度…75歳以上(一定の障害がある方は65歳以上)のすべての人

国民健康保険は、会社などに勤務していない自営業者などが対象となります。

基本的な保障内容は共通していますが、国民健康保険には「出産手当金」や「傷病手当金」といった制度が設けられていません。

また、国民健康保険料は近年上昇傾向にあります。